スイスの花旅のお勧め


本書の内容紹介のページではありませんが、スイスで花旅を楽しむための旅の知識について簡単にご案内します。

旅行者に優しい国

2000m以上の高山帯を走る列車(アルプグリュム付近)

ツェルマット

通常のパックツアーにもハイキングを含むものがあり、短時間ながらも多くの花に巡り会えると思います。
でも、花を目的にした方にはとても十分とはいえません。
花めぐりが主な目的なら、やはり日程を自由に組める個人旅行をしたいものです。
スイスは有名な観光立国なので、旅行者が快適に過ごせるよう、国を挙げて旅行者に気を配ってくれます。初めての海外旅行にはとてもやさしい国といえます。
幸いにスイスの旅行に関する本はたくさん出版されていますし、インターネットでも数多くの体験談や情報を見ることができます。
日本語は通じませんが、基礎的な英語の単語を並べる程度で十分理解をしてくれ、話すときもシンプルな英語で分かりやすく話す努力をしてくれることが多いので、大変ありがたいです。
事前に計画を立てるときに役立つのがインターネットで調べられるスイス国鉄(SBB)時刻表です。国鉄だけでなく、私鉄、バス、船などの接続も調べることができ、料金、乗り換えホーム番号まで載っています。
http://www.sbb.ch/en/
治安のよい国ですが、大都市のチューリッヒやベルンでは置き引きや集団スリなどの用心が必要です。最近では観光地でも日本人をねらった盗難事件が発生しています。スイスに来ている外国人のプロ集団だそうですが、傷害事件などはないようです。
苦労せずに高山の植物を楽しむ

フルーアルプ近くを歩く

ヤナギランの群落(エッシネンゼー)

スイスアルプスの魅力は、花の種類が多く、一般的なハイキングコースの脇で見られることと、高山植物がある場所まで登山鉄道やゴンドラで運んでくれることです。
標高3,000mを超える高所まで登山電車などで行けるので、あとは花を楽しみながらのんびりと水平に歩くか下るだけです。
歩いて下れば、高山の植物から森林内の植物、低地の植物といろいろな環境に生える植物を楽しめます。
登りで体力を使うことがないので、体が楽です。登山道が整備され、指導標が完備しているので、ハイキング用の地図を買って確認しながら歩けば、迷う心配もありません。
ただ、日本の北アルプスの山頂なみの高度ですから、気温の低下や天候の激変には注意してください。
コースの途中にはレストランがあることが多く、昼食にも事欠きません。美しい景色を見ながらの食事は最高です。
お花畑への立ち入りは特に禁止はされていないようですが、むやみに植物を踏みつけて歩くのは周囲の人から見て印象がいいわけはありません。必要最小限にとどめるとともに、人目の多いところでは控えるべきでしょう。
花の多い草原の多くは放牧地でもあります。家畜用の通せんぼの柵に出くわすことがあります。かんぬきのある場所では、通過後に閉めることを忘れないでください。
発達している公共交通機関

サンモリッツへ向かう途中に
架かるランドバッサー橋


スイスは交通機関、特に鉄道が発達しています。国鉄のほかに多数の私鉄があり、それらの鉄道が一本に繋がっていて、目的地まで乗り換えなしに運んでくれます。
鉄道のほかにポストバス、登山鉄道、ゴンドラ、ケーブルカーなどがあり、公共の交通機関だけでどこにでも行けるのは観光客にとって非常にありがたいです。
また、観光客の優遇策として、割安なスイスパス、半額券などを利用でき、経済的にもうれしいことです。

   ロートホルンのゴンドラ
荷物を運んでくれるライゼゲペック

山岳ホテルのテラスで昼食

大きな荷物をかついで移動するのは大変ですが、ライゼゲペックという手荷物宅送システムを使うと楽です。
鉄道やポストバスを使う人のためのサービスで、翌々日に希望の駅や郵便局で受け取ることになります。
荷物1個につき10フラン(約900円)です。
自分は小さな荷物1個で移動きるので、登山基地から別の登山基地へ移動するときはとても楽です。
頼もしい日本語案内所

エリトリキウム・ナヌム

グリンデルワルト駅前にはグリンデルワルト日本語観光案内所があり、日本人スタッフが切符手配、宿泊施設斡旋、個人ツアーなどをしています。旅行に関する相談にも応じてくれますので、とても心強い存在です。
http://www.jibswiss.com/


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